吾唯知足2018年4月1日号掲載分

吾唯知足雪と寒さを乗り切った全国の桜は次々と満開となり、4月の入学、入社式に文字通り花を添える▼40余年も通いなれた上野公園の桜は約50種類、約1200本あるといわれるがオオカンザクラ(大寒桜)、シダレザクラ(下垂桜)、コヒガン(小彼岸)など次々開花、満開となり大取りの染井吉野(ソメイヨシノ)にバトンタッチしてくれた▼橋梁の次代を担う春秋に富む若者には桜吹雪や花筏はスタートラインに相応しい、と再認識する次第だ。世間の耳目を集めている特捜や公取委などとは関わりのない橋梁社会人となって活躍してもらいたい▼球春を告げる第90回記念選抜高校野球大会のチーム紹介のアンケートを興味深く読ませてもらった。特に、出場選手の将来の夢の項には「プロ野球選手」などと共に「人助け」と答えている高校生などもおり、感動、しないわけにはいかない。小欄で世のため人のためになる仕事に就くことを推奨する吾唯知足子としては、涙腺まで緩んでしまう。新橋梁社会人の中にはすでに前線に配属されて試行錯誤の毎日だろう▼いつの日か小紙の「私の橋歴書」の執筆者となってくれれば、編集陣の感動は幾倍にもなるはずだ。末筆になるが、橋梁は「人助け」の最たるものであることは、言うまでもない。

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